「個人ブログは、もう稼げない」
今さら言うまでもなく、多くの人が肌で感じている事実だと思います。
私自身、10年以上アフィリエイトで生活してきましたが、ここ数年の個人ブログに対する逆風は、もはや嵐と言ってもいいレベルです。
事実、私が過去に作ったサイトの多くは、その嵐に飲み込まれて収益がほぼゼロになりました。
しかし、そんな「オワコン」と言われる世界で、私は今も、なんとか生活できるだけの収益を維持しています。
なぜ、個人ブログは終わってしまったのか。そして、その終わった世界で、私がどうやって生き残っているのかをお話しします。
目次
なぜ、個人ブログは「オワコン化」したのか?
原因は、Googleが個人ブログを冷遇しているから。
もっと正確に言うなら、「そのメディアが、社会に対してどんな価値を提供しているか」が、検索順位の絶対的な基準になったからです。
昔を思い出してください。かつては「クレジットカード おすすめ」と検索すれば、個人のアフィリエイターが作ったサイトがたくさん表示されました。
しかし、今はどうでしょう。
検索結果の上位を埋め尽くしているのは、クレジットカード会社自身が運営するメディアや、誰もが知るような大手金融メディアばかりです。
これは、記事の質とは、もはや関係ありません。
個人は、社会に何のインパクトも与えていない。一方で、クレジットカード会社は「決済」というサービスを提供し、社会に大きなインパクトを与えている。
Googleは、そうした「社会的な背景」を持つ、信頼できる発信者の情報を優先するようになったのです。
アフィリエイト目的で作られた、どこの誰ともわからない個人の情報より、事業としてサービスを提供している企業の情報を上位にする。これは、検索エンジンとして、至極当然の判断と言えるでしょう。
このルール変更によって、事業的な背景を持たない個人ブログが、企業のメディアに勝つことは、もはや不可能になりました。
終わった世界で、それでも私が生き残っている理由
では、そんな世界で、なぜ私が今も収益を上げられているのか。
答えは、極めてシンプルです。
「高単価の商材」を、「競合がいない場所」で売る。
ただ、それだけを徹底しているからです。
1. 高単価商材の破壊力
私が扱うのは、一件の成約で数万円の報酬が発生するような、高単価の商材のみです。
こうした商材であれば、月に数件の成果を発生させるだけで、月収30〜50万円というラインが見えてきます。アクセス数が少なくても、十分に戦えるのです。
2. 徹底的な競合回避
「クレジットカード おすすめ」のような、企業メディアがひしめき合うキーワードでは、絶対に戦いません。彼らが参入してこない、ニッチなキーワードだけを探し続けます。
個人ブログが唯一、勝てる場所の見つけ方
競合がいない場所とは、具体的にどこか。
それは、「検索ボリュームは少ないが、CVR(成約率)が非常に高そうなキーワード」です。
検索する人がごく少数でも、「このキーワードで検索する人は、ほぼ間違いなく商品を買うだろう」と確信できるような、強い目的を持ったキーワード。そうしたお宝キーワードを見つけ出し、記事を投下していくのです。
幸い、今はAIのおかげで、記事作成コストは劇的に下がりました。
調査にほとんどの時間を使い、
- CVRが高そう
- 競合が弱い(企業がいない)
- 高単価の商品を訴求できる
この3つの条件が揃うキーワードさえ見つかれば、AIの力を借りて記事を量産する。
この戦略で、個人ブログでも、まだ十分に稼ぐことは可能です。
結論:この戦い方を、私はおすすめしない
ここまで、私が生き残っている方法を具体的に解説しました。
しかし、このやり方を、私は他の人に一切おすすめしません。
なぜなら、これはあまりにも大変で、あまりにも脆い戦略だからです。
お宝キーワードを見つけるための調査は、経験がなければ非常に困難ですし、時間もかかります。
そして何より、この方法は「大手に見つかったら、即終了」という致命的な弱点を抱えています。
もし、私が見つけたニッチな市場に、企業が気づいて参入してきたら、私は100%勝てません。常に大手に見つからないように隠れ続ける、終わりのない消耗戦です。
私がこの戦いを続けているのは、アフィリエイトで得てきた今の生活を、手放したくないという固執があるからに過ぎません。
もし、あなたがこれから新しい挑戦をするのであれば、ブログに固執するべきではないでしょう。
YouTubeや、その他のSNS。戦う場所は、他にいくらでもあります。
できる限り、他のフィールドに転向して戦うこと。
それが、私の偽らざる本音です。